2019/09/27
第12話 秘密公開調教クラブ1 奴隷 恵理
大学から帰ってた。
ただ時間だけが勝手に過ぎ去っていく。
何も変わらない。このままでは。
ふと、思いついたように、洋服を着替え、化粧を始めた。
何かに誘われて家を離れた。
サキ「あら、恵理ちゃん、いらっしゃい。また遊びに来てくれたのね。」
恵理「ええ、 たまには一人でこういうところへ来るのもいいかなって」
サキ「ゆっくり飲んでいって。」
サキ「お好みのスタッフ貴女につけるわよ」
恵理「いえ、あまり知らない人とは話にくくて、カウンターでいいわ」
薄暗い店の中は赤いシートとテーブルがありそれぞれエナメルのスーツを着たスタッフが客をもてなしている。壁には、誰かが縛られている写真、女王の顔、鞭で打たれた女性の写真が飾られている。
この1か月で恵理の頭の中に住み着いた世界がここには全て揃っていた。
一番奥のシートに女性が一人座っていた。
女王たちに弄られて遊んでいる男性客とは異質な雰囲気を醸し出していた。
恵理「あの方も一人で来られてるの?」
サキ「あの人もお客さんよ、 最近SMにはまったらしくて、時々来てくれるの。」
サキ「自分がM女かどうかって真剣に悩んでしまう女性って以外と多いのよ」
サキ「誰にもいえないだけ。 インターネットが普及して、誰にも知られずにこういう世界をのぞけるようになったでしょ。
その延長よ。」
サキ「でも結局、一人だけで済ますより、同じ趣味で誰かと盛り上がりたいし、 そういうわけでこの店を訪ねてきてくれたの。」
サキ「思っていたより、器楽に楽しんでくれたみたい。こちらもそういわれて嬉しかったわ。」
確かに、いままでの暗いイメージとは違って、恵理には自分でも中に溶け込めそうな気がした。
サキ「今度、ショーに出ることになったのよ、あの方」
サキ「女王役は他のスタッフがやるわ。 むりに誘ったわけじゃないのよ」
サキ「興味持ってしまったみたいよ、」
サキ「自分がM女かどうかって真剣に悩んでしまう女性も多いのよ」
サキ「私たちが、お相手しているうちに試したくなったみたいよ」
恵理「どんな心境なのかしら」
サキ「怖い気持ちが強いでしょうね。でも気持ちよかったときの記憶が勝って、徐々に受け入れていくわ」
サキ「縛られたときの感触が忘れられないみたいね。 敏感なところも、全ての身体が締め付けられてね。
まるで縄に守られている感覚になったみたいなの。」
恵理「素敵ですね」
サキ「恵理ちゃん、 あなたって案外SMに抵抗ないのね。」
恵理「えっ、ええ」
恵理は内心、ドキッとしたが、しかし、自分の気持ちを気にかけてくれた悦びが勝っていた。
そして、自分の悩みに優しく応えてくれたサキに、自分の恥ずかしいことをはなしてしまおうかと決心させた。
恵理「サキさん、私ね、自分のことMかなって思っているの。」
サキ「誰にでもそう思う時はあるよ、 私たちからみればそういう貴女の方が普通よ。」
サキは恵理が自分寄りに近づいてくる悦びをぐっと堪えた。
恵理「最近、自分で処理することが増えてしまって。」
恵理「寝る前とか、朝起きた時とか、窓を全開にして一人でヌードショーをしてしまうの」
恵理「なんだか、大勢の男の人に見られている感じになって、」
恵理「最後は、ご主人様に犯されてイってしまうの」
恵理「ご主人様がサキさんのときもあったの、 とても濡れちゃったわ」
恵理「そんな妄想ばっかりして、なんでこんなことしてしまうのって、自分でも恥ずかしくなるの」
恵理「でも不思議なの、その日は体調がいいのよ。」
そういいながら、向こう側にいるあの女性に自分の近い将来を投影した。
言ってしまった。自分の心境を。
しかし、サキを信頼していたので、調教されるのならサキがいいとも思っていた。
恵理「大学の友達には言えないし、でもこのお店なら打ち明けられると思って遊びに来たの」
恵理「私って、おかしいのかな。」
実は、ここまで自分の内面のことを誰かに話したのは恵理にとって初めてのことだった。
恵理「わたし、信頼できる人の言いなりになりたい。その人に尽くすのが好きなの」
恵理「その人に飼いならされて可愛がられたいわ。」
サキは恵理にそっと近づき、肩を引き寄せた。恵理はサキに身を預けるようにもたれかかり、胸の中に溶け込んでいきそうだった。サキはそっと恵理の胸を触ってみる。恵理は一瞬ビクッとしたが、その手の感触をゆっくりと受け入れた。
サキ「貴女の妄想に興味あるわ。もっと聴かせてくれる?」
サキは恵理に優しく話しかけ、恵理の心の中へと入っていった。 サキは人の心にはいるのが上手な女。そして何人ものM女たちを調教してきた。恵理がサキの手に堕ちることは簡単だった。
それから、しばらく恵理の話が続いた。
彼氏との最中に尻をたたかれて興奮したこと。
授業中にこそこそ、サイトを見ていたこと。
最近、一人エッチにはまっていること、その内容、などなど
恵理は打ち明けながら、自分の身体がおかしくなっていくのに気が付いた。
サキはそんな恵理に対してそっと微笑みを与えた。
サキ「貴女は立派にここの常連さんよ、もう何も隠すことなんてないわ」
サキは肌がむき出しになっている恵理の太腿にそっと手を置いた。
内側だったため、恵理は思わず脚を閉じそうになった。
サキ「こんなに、そんなお話しばかりしてあそこがもう大変なんじゃないの」
恵理「うふっ、 びちょびちょです」
恵理はサキの耳元でそっとささやいた。
サキは他の客にみられないようにそっとスカートの中に手を忍ばせると、すでに下着の裏側にある陰口から涎が溢れた後だった。
サキ「恵理ちゃん、これ大丈夫じゃないでしょう」
サキ「向こう側にもっとくつろげる席あるから、案内するわ」
アルコールの酔いも手伝い、恵理はこの店でサキを独り占めにしている気分になって喜んでいた。
恵理は奥のソファーでだれの目にも触れず、サキに弄られた。
濡れ切った下着は降ろされ、拘束の雰囲気を出してあげるといって脚はM字開脚に開かれた。そして両手は頭の後ろに布で縛られた。
サキの綺麗で優しい細い手に男に慣れしてない陰口は慰められ、声がもれてしまうからとポールギャクを加えさせられた。恵理の身体はサキの手の言いなりだった。
しなやかな手の動きに。恵理の身体はくねり、跳ね上がった。
服を着たまま、前ボタンを開け、ブラジャーをずらすと、小さな薄い色のサクランボがのぞいている。サキの指がサクランボをゆっくりつまんでコリコリと回すと、恵理の身体は大きく跳ね上がった。そうして恵理は、まったりソファーに溶けていった。
サキ「今日はこの辺にしておきましょう。」
恵理「嬉しかったわ。」
サキ「恵理ちゃん、とてもきれいよ。拘束されている姿はとてもセクシーだわ」
サキ「SMのこと、もっと知りたい?」
恵理「サキさんに教えていただけるなんて嬉しいわ」
サキ「主従関係について教えてあげるわ」
恵理「是非、でも上手にできるかしら」
サキ「大丈夫よ、私を信じてくれるなら。」
サキ「そのかわり、ちゃんとした雰囲気を出してあげたいの」
サキ「よかったら、今度、私の家まで遊びに来てくれる?」
恵理「ええ、いいのですか? 遊びに行っちゃいます。」
サキはさりげなく、恵理をイカせる手前で止めておいた。
恵理はサキの自宅を訪れる約束を交わした。焦らされながら
わざと焦らされたことに気が付かず、恵理はいつもの自宅へ向かった。
そして来週の日曜日は女王サキの家へ行く。
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