2019/09/28
第13話 秘密公開調教クラブ1 奴隷 恵理
ここ一週間、恵理は胸の高鳴りを抑えきるのがやっとだった。
毎日が新鮮で、一日が過ぎ去るのが待ち遠しかった。
そして、その日がやってきた。
自宅から地下鉄を乗り継いで30分くらい。駅からはあるいて20分くらいだろうか
閑静な住宅街に入ってきた。
坂の上に位置しており、見晴らしがとても良い。
辿り着いた。
確かに、サキの苗字が書かれた表札がある。
教えてもらった住所で検索するとスマホのGPSはこの家を案内した
「貴女に教えるからには、ちゃんとした雰囲気を出したいの」
この1週間、サキのこの言葉の意味について、何度も考え直した。
SMでちゃんとした雰囲気って、
どう考えてもハードSMとしか考えられない。
いや、初心者に対してサキはそんなことしないはず
とそう、弁解してみた。
恵理は純粋なのだ。
呼び鈴を押した。ドキドキが収まらない。返事がない。
その時、何も言わず門が開いた。向こうには誰もいない。
10m先に建物があり、扉までまっすぐ小道が伸び、両側を
手入れされた芝が太陽の日を反射させていた。
自分に用意された花道のように
恵理「こんにちは」
返事がない。だが、恵理が来ていることはわかっているはず。
どこかで見ている。
ラインが入った。
サキ [よく来たわね、恵理ちゃん]
恵理 [こんにちは、サキさん]
サキ [門をくぐって待ちなさい]
恵理 [はい、お邪魔します]
「ガシャン」
門は、勝手に閉った。
恵理は恐怖を感じ振り向いた。鍵が自動的に締められるのが見えた。
「ガチャッ」
もう後には戻れない。閉じ込められた。
恵理 [緊張します、サキさん]
サキ [そうね、今日はすこし頑張ってもらうわ]
恵理[怖いわ、サキさん、早くお会いしたい]
サキ [私たちの世界を知りたいんだったわよね]
恵理 [はい、そのつもり出来ました。もう始まっているのですか?]
サキ [そうよ、ここから貴女の姿がよく見えるわ]
恵理 [緊張します。]
サキ [今日から生まれ変わるのよ]
恵理 [はい、宜しくお願いします。]
サキ [私が許すまで、貴女はここから出られないわ]
サキ [貴女は私の言いなりになるのよ]
恵理 [わかりました]
サキ [今から言うことを実行しなさい]
恵理 [何をすれば]
サキ [今着ている服を脱ぎなさい]
恵理 [え、ここでは無理です]
サキ [嫌ならずっとそこにいなさい]
[こないだ、貴女話していたわよね]
[部屋でよく裸で過ごすって]
[いつもやっていることじゃない]
サキ [脱ぐまでずっと待っているわ]
恵理 [わかりました]
恵理 [これでいかがですか]
サキ [下着が残っているわ]
恵理 [下着脱ぎます]
サキ [ここから、良く見えるわ,よ、貴女が]
恵理 [脱ぎました]
サキ [素敵ねぇ、貴女の裸は私のお庭に似合うわ]
[そのまま、玄関まできなさい]
恵理は裸になると前腕で両胸を隠し、反対の手で股を隠し、隠れるように丸まった。
あたりを見回し、人がいないことを恐る恐る確認した。
強い日差しが恵理の肢体を反射させ、白い建物と新緑の芝にその裸体は溶け込んでいた。
塀、木、家、敷地にある全てが恵理に注目し 、自分の惨めな姿をあざ笑っているようだった。
裸の女が、女王の屋敷を歩いていく
自分の意思が通用しない世界を感じる。
恵理「私、どうなってしまうの」
恵理「生きて帰れるのかしら」
なされるがまま、それしか選択肢はない
自分の全てが支配され、管理される
心も。身体も
女王様のもの
背中とお尻を後ろに露出させながら女王の待つ屋敷へ地下づくと、獲物を食べようとする野獣のように、扉が開いた。
目の前にいるのは女王。サキ
ボンデージを身に着け、首輪と鎖を手にして恵理を睨みつけている。
サキのホームページで見た時の姿と同じだ。あのとき足元で踏まれていた女は私。
恵理「恵理です。こんにちは・・・・女王様」
- 関連記事
-
- 第15話 秘密公開調教クラブ1 奴隷 恵理 (2019/10/05)
- 第14話 秘密公開調教クラブ1 奴隷 恵理 (2019/09/30)
- 第13話 秘密公開調教クラブ1 奴隷 恵理 (2019/09/28)
- 第12話 秘密公開調教クラブ1 奴隷 恵理 (2019/09/27)
- 第11話 秘密公開調教クラブ1 奴隷 恵理 (2019/09/20)
コメント