2021/01/11
都会の中の野生 増えすぎた野良と主人の償い
ヒトではない本物の猫の話
仕事から帰るとき、終電前だというのに首輪を着けた猫に出会った(人間ではない)。
猫は話しかけてくる。
明らかに私に向かってにゃあにゃあ喋っているではないか。
そうされるとさすがに無視もできず、「こんばんは、雨宿りかい」と話しかけてみた。
すると突然、木陰から別の猫が参戦してきた、これもまたにゃあにゃあ話しかけてくる。
待ち伏せされていたか?
この子たちは人間を怖がらないのだろうか、それとも実は昼間人間で、夜になって猫の姿にもどってから会いに来たのか。
少しだけメルヘンな発想を描いてみた。
2匹とも去勢されていない。
餌になるもの持っていないしと思いながら歩き去ることにしたが、猫たちは100mくらいついてきた。そして振り返る度ににゃあにゃあ話しかけてくる。
そんなやりとりのために終電を逃すわけにはいかず、
最後は猫2匹に見送られた。
以前、初めて訪れた街で、猫たちが歩きまわっていた。
よくみると、どの猫も耳が逆三角形に切られており先端が二つに分かれている。
噛まれたのだろうか?それとも何かの目印なのか?
貼紙を見つけた
「だれにも引き取られない不幸な猫を増やさず、今いる子の代で終わらせるために捕まえては去勢しています」と書かれている。
近所に、地域住民の有志により公園で段ボール小屋付きで餌付けされている猫が生活しているが、この子もまた去勢されているのがわかる。
環境省のHPを見てみると
H30年の犬・猫殺処分数は38,444件 ざっと犬7千件に対し、猫3万件である。
もらい手が見つかった子たちは犬猫合わせて53,666である。
それでも 今から10年前のH22年では譲渡・返還 45340件, 殺処分204,693件 (20万), 10万件を切ったのがH26年である。
つまり、もらい手になってくれる人が増えた一方、殺処分される子たちはそれ以上に激減している。
人間の都合で行われている結果ではある。そして殺処分に代わる取り組みも少しずつ結果をだしていることもわかった。
これは狂犬病対策である。
こういう狂犬病対策は世界中でおこなわれているものだけど、公衆衛生による感染対策という地道な努力がここにもうかがえる。
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