2019/09/13
第4話 秘密公開調教クラブ1 奴隷 恵理
罪深き快楽に飛び跳ねる肢体は両手を吊るす鎖とかろうじて体重を支えるつま先によって抑えられている。
困惑と悲壮の満ちた顔が、恍惚としている。
クロスに広げられた真白な肢体。その妖艶な姿は暗闇にうずめく男の欲望を一気に引き寄せる。
とうとう、ようやく抵抗する気力もなくなったのか、大男の愛撫を受け入れだした。
大男を受け入れるしかないと誰もが思っていたであろうに、
ここまで抵抗するなんてよほど、清楚でいたかったのだろう。
だが、残念ながら本能的に女にすぎない。
体はとっくに心を裏切り感じまくっている。
恵理は初体験のころを思い出した。
初めての相手は最初の彼氏だった。3回目のデートで男に体を与えた。
彼の一部が体に入ってきたとき、最初はただ痛いだけだった。
でも、これで自分は誰よりも早く大人になったつもりでいた。
それから逢うたびに抱かれるようになり、好きな人に包まれる安心感、
好きな人と一体化するよろこびを味わっていた。
そうしているうちに、自分はセックスが嫌いでないことに気づいた。
心の悦びだけでなく、身体も気持ちよい。おまけに生理も順調になって体調がよい。
相手が彼氏であれば、私は性に積極的な方だったかもしれない。
思い起こせば抱かれたくて会う約束をしたこともあった。
硬くて大きな骨格、厚みと弾力のある皮膚が、自分の潤った全身の皮膚に触れる。
その感触がうなじ、指先、股間の全てを満たしてくれた後、硬くなった彼氏の肉棒を無心にほおばった。そして、大きく震え上がった肉棒は恵理の肉体の中に悦びを与えた。
あのころ、気が付けば恵理から身体を求めていた。女の方が、性欲に満ちている。
ふと我に返った。目の前では生贄が恍惚と悶絶を繰り返している。
言葉にならない鳴き声が響き渡る。
女の身体と、大男の手が、ともに調和し、愛撫を演じる。
みずから尻を突き出し、触らせてすらいる。
女は踊る。妖艶なる欲望の女神が眠りから目をさましたように。
「ギャーッ」断末魔の叫び声がこだまする。
大男の手が腫れあがった女の乳首を勢いよく摘まみ上げた。
目隠しされた女には次にどこを責められるかわからない。
突然、乳首を責められ、身体中が震え上がった。
愛撫の悦びに浸っていたところに、突然の痛みの恐怖。次になにが起こるか予測もできないまま、感じさせられていく、これが生贄の運命
そして、痛みと愛撫の繰り返しに、痛みが来ないかと期待してしまう。
苦痛と快楽の繰り返しに生贄の身体はもてあそばれる。
恵理にも、思い当たるところがあった。
彼氏とのセックスも、最初から最後まで優しくされるより少し雑に、乱暴に扱われた方が、興奮したてかもしれない。
優しく甘い言葉も嬉しいけど、「お前、脱げよ」とか「まだイクんじゃねえ」とか言われた方が、盛り上がっていた。最中にお尻を叩かれながら歓喜に吠えていたか。
優しいだけでは飽きてしまう。痛みと苦しみを求めてしまう。
妖艶なる生贄はこのSMの渦に溺れているところだ。
右脚が高く持ち上げられた。忘れていたのか、まだ責められていなかった陰唇が
大きく開かれ、観客に披露された。
ますます堕ちてゆく女。なされるがままにしか考えられない。地獄のような展開
「おーっ」
歓声が沸き上がる。
女は思い出したように泣き顔になる。
太い指が、股間の茂みに入っていく。
ラビアを開き、間に覗く少女のような陰核。そっと押しただけで、
女の甲高い声がこだまする。
「あ~ん」
そしてゆっくりとかき混ぜる、
「ああぁ」
そして男の手に火が付いた。
「あぁー、ギャーッ」
激しく回転する指に、女はヴァギナを突き出し、破壊されていく。
「ピューウッ」激しく吹きかかった潮が、手前の観客の顔にふりかかる。
女は気を失い、身体を支える力を失い、身体を大男にゆだねた。
「パチパチパチ」一斉に拍手が沸き起こる。恵理もその中に入っていた。
そして鎖は解かれた。